世界中が今神経を尖らせている、新型コロナウイルス(Covid 19)。
日本政府はこの新柄ウイルスへの対応で失敗し、国内外から「対応が遅すぎる」「防疫がという概念が無い」、挙げ句の果てには「”培養器”だ(ダイヤモンドプリンセス号を指して)」などと痛烈に批判されました。
また、アメリカ人感染者をなんの連絡もなしにチャーター機で母国に帰し、トランプ大統領を怒らせたのも、つい最近の話ですね。
確かに、現代の日本に住んでいるとなかなか意識しないかもしれません。
しかし、これまでの人類の長い歴史は、疫病・感染症との戦いでした。
ペスト、ハンセン病、コレラ、天然痘、チフス、結核、エイズ、マラリア。
近年ですと、今回のコロナウイルスの分類で、 SARS、MERSなどが記憶に新しいかと思います。
世界はこれらの疫病が流行る度に、国を挙げて、収束に向けて取り組んできました。
なぜなら、疫病は国力を弱めるほどの脅威だからです。
とはいえ、感染が爆発的に拡大している国からの入国制限をしない政府や、在宅ワーク切り替えなどの対策が遅かった企業などの”ぬるい対応”も、普段から他国に比べて公衆衛生がハイレベルでキープされている日本に住んでいれば、ある意味仕方のないことかもしれません。
ですが、だからと言ってそれを放置していては成長がありません。
ダイヤモンド・プリンセス号を”培養器”と他国に揶揄されるなど、今回の新型コロナウイルスに対する失敗ケースを反省し、今後日本企業がどのような会社を目指していくのが、サラリーマンにとって最も幸せなのかという観点から考えてみました。
世界が注目!台湾政府のコロナウイルスに対する神すぎる対応
台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統の新型コロナウイルス対策が非常に適切で迅速であるとして、注目を集めています。

新型コロナウイルス(COVID-19)の押さえ込みに成功している台湾。
隣国の一つであるこの国から、私たちは何を学ぶ事ができるでしょうか。
そして、どこにどう活かす事ができるでしょうか。
神対応の立役者、IQ180の38歳天才プログラマー大臣の抜擢
世界が注目する天才プログラマーとはいえ、若干38歳の人材を政権のキーマンとして登用する「土壌」。
台湾政府の1番の成功は、この点であると私は考えます。
「最も適切な人材を、最も適切なポジションに置く」という姿勢。
一見シンプルな事のようにも思えますが、癒着や”しがらみ”が多いのが人間です。
ましてや、政治の世界ではその傾向が強い事でしょう。
そのような中で、それを実行している蔡総統率いる台湾政府は、非常に大きな成果を残していると言えると思います。
一方、日本に目を向けてみましょう。
環境大臣には現在、小泉進次郎氏が就任しております。
彼は先日、滝川クリステルさんとの間に子供が生まれました。
そこで、現職の大臣としては初めて育休取得をしており、現在多くの国民から注目を集めています。
ですが、彼が飛び抜けて優秀だから政権に入れたのかと言えばそうではなく、それは彼が「政治エリートの小泉一族だから」。
もっと言えば、一昔前に国民から圧倒的支持率を得た「小泉純一郎元総理大臣の息子だから」いう理由が多分に考えられます。
他にも政界には「政治家一家」はたくさんおり、ほぼ「世襲」状態です。
日本が持つべき「適材適所」の精神
全ての関係者に不幸を招く”忖度”
「彼は我が社を辞めずにずっと働いてくれている。」
「50歳を過ぎたし、そろそろ課長に昇進させてあげないとかわいそうだ。」
「A君は優秀で人望もあるが、Bさんの方が年上だ。まずはBさんを昇進させないと。」
この記事を読んでいる若い人たちにとっては、信じがたいかもしれませんが、企業の中では今でもこのような”忖度”が横行しているのが現実です。
ですが、あなたも察している通り、このような忖度はろくな結果を生みません。
上に立つ能力もないのに役職を引き上げてしまうと、その下につく若手は苦労します。
それは、船長のいない船で航海をするのと同じような、危険な状態だからです。
何より、上に立った本人にも、運営能力のなさに悩み、不幸なことと言えます。
能力が低いのに、周りが忖度して上に上げてしまうと、能力が追いつかない本人も辛くなります。
また、実績を挙げていない年配社員に高い給料を払うと、優秀な若手の給料が低く抑えられ、結果として優秀な若手がどんどん辞めていきます。
正当な評価がされない企業において、優秀な社員から辞めていくという現象は、非常によく聞く話です。
つまり、同じような忖度の文化が、あなたの周りにも横行しているのです。
役割・報酬の正しい配分
批判されるのを覚悟で言います。
社員には大きく(本当にざっくり)分けて5つ分類する事ができます。
- 天才
- 優秀な若手
- 優秀なベテラン
- 無能な若手
- 無能なベテラン
この5つのカテゴリに適切な役割、適切な報酬を与える事が、多くの人が幸せになるポイントであると私は考えます。
天才
役職:臨機応変に
報酬:かなり高い
日本人は”横並び”が非常に好きな人種のため、何かに秀でて目立つと、何かと嫌がらせを受けたり、好奇な目でみられたりします。
また、そういった天才を意図的に伸ばす教育も不十分なため、日本は天才が育ちにくい国と言っていいでしょう。
「異形を恐れるは、己の無知ゆえ」(by 光月おでん)
意味は、「見た目や能力が自分の理解できない人間と出会ったときに、自分の中で拒否反応が起こった場合は、相手を責めるのではなく、己の無知を恥よ」という事です。
天才を排除するのではなく、受け入れ、共に歩んでいく道を選んだのが台湾。
天才を排除し、長老たちが国を動かしているのが日本。
同様に、企業内でも天才を持て余すのではなく、いかに彼/彼女の才能を発揮させる環境を作る事ができるかを考えるのが、その企業に勤める全員にとって、幸せな結果につながると考えます。
優秀な若手
役職: 〜部長クラス
報酬:高い
若く優秀な人材に部長職までをどんどん与えて現場を任せ、大きな報酬を与える。
与えられた若者は、バリバリ働き、報酬は投資や新たなビジネスに割り振って不労所得を構築する。
若い時は、それをやるバイタリティがあります。
会社にしがみついて疲弊したベテラン社員ではなく、バイタリティ溢れる有能な若手社員に現場の指揮を任せるのが、社員にとっても会社全体にとっても一番いいと私は考えます。
優秀なベテラン
役職: 役員以上
報酬:高い
期待するのは、1スタッフとしての処理能力(スピード)ではありません。
知識・経験・人脈の豊富なベテラン社員に役員以上の役割を与え、組織を創造し、運営する事。
つまり、
- 既存のビジネスに必要な人材の調整や組織の構築
- 既存のビジネスをスリム化し、チーム間の調整を行ってストリームラインを整える事
- トレンドを意識して新しいビジネスチャンスを掴み、新たに仕組みを構築する事
もちろんこれは、若手社員も意識するべきことではありますが、本領発揮できるのは、知識・経験・人脈を兼ね備えたベテラン社員といえるでしょう。
無能な若手
役職:平社員
報酬:低い〜中程度
「自分で考えて行動する」ということをしない無能な若手社員。
ですが、彼らは若い分、行動力はあります。
上の人間が作った仕組みの中で、何も疑問を持たずに忠実に動いてくれるため、労働力として重宝します。
ある程度の報酬やインセンティブを与えて彼らのモチベーションを維持する事で、円滑に安定してビジネスを回す事ができるようになります。
無能なベテラン
役職:平社員
報酬:低い
無能なベテラン社員は、知識や経験が多いとはいえ、それが逆に行動力を制限する事が増えてきます。
また、体力的に衰えてきているためスピード感に欠け、現場を回すスタッフとしてはチームの足かせになります。
もちろん役職を与えてチームを回すなんてこともさせてはいけません。
もし役職を与えてしまった日には、チームが回らなくなるだけでなく、本人にとっても荷が重いため、大きな負担となります。
つまり、誰も幸せにななりません。
役職も、報酬も、低く抑えるのが妥当と言えるでしょう。
確かに、当のベテラン社員にとっては、若手に追い抜かれ、生活も苦しくなり、あまり楽しいものではありません。
ですが、分不相応の役割、報酬を得れば、そこで勘違いが生じ、成長が止まります。
逆に役割、報酬に関して厳しい対応をすれば、本人も「このままではダメだ」と気づく事ができ、成長するチャンスを与える事ができます。
忖度して使えない人間を作り上げ、そのまま会社で定年まで面倒を見るのか。
それとも、足りないことを本人に気づかせ、成長の機会、あるいは転職のチャンスを与えるか。
どちらが本人と周りにとってハッピーか。
あなたはどう考えますか?
さいごに
まだまだ年功序列が強く残る日本。
もちろん、年上を敬うのは大事な事ですが、それを履き違えて不適切な役職や報酬を与えてしまうと、そこから不幸が始まります
「年上だから偉い」なんて事はありません。
とにかく大事な事は、能力と成果に対して適切な役割を与え、適切な報酬を払う事。
それが、サラリーマン、ひいては日本国民の大多数がハッピーになるキーポイントだと私は考えます。
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では、また。
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