「やっぱり前の業界の方が良かった」
「給料が下がったのに、前より忙しい」
「思いきって転職したが、思ってたのと違った」
転職してみたのは良いものの、「思ってたんと全然違った」ということは往々にしてあります。
すると、「前の業界の方が良かったな。。。」と考えて以前勤めていた会社や業界にカムバック転職をする方々もいるでしょう。
実を言うと、私もそのうちの一人です(笑)
今回は、昔の私と同じように「カムバック転職」で悩む方々のためのお話です。
他業種からカムバックした時に気をつけたポイント
私がカムバック転職で元の金融業界に戻ってきた時に気をつけたポイントを整理すると、以下の3つとなります。
- ネガティブな転職理由は絶対に言わない
- もう一度チャレンジしたい理由と、強い気持ちをアピールする
- 自分のスキルと実績を棚卸し、応募企業のニーズにマッチする事を客観的に伝える。
以下で順番に詳しくお話ししていきます。
ネガティブな転職理由は絶対に言わない
私の場合は他業種から金融業界(元の業種)にカムバックしました。(元々在籍していた金融の会社には愛想を尽かしていたため、戻る気はさらさらありませんでした。)
そのため、古巣の競合他社への応募だったのですが、それでも”業界の出戻り”にあたるため、当時の私は恥ずかしさも感じましたし、何より履歴書や面接の際にカムバックの理由をどう説明するかという問題に非常に悩みました。
結論として、当時勤めていた他業種ブラック企業の給料では家族を養っていけなかった事と、もう一度金融の世界でトライしてみたいという気持ちが強かったため、私はその2点を正直に応募先企業に話しました。
これを聞いた人の中には、「え!?給料の話まで正直にしたの!?」と驚く方も多いでしょう。
はい、正直に全部話しました(笑)
なぜなら、私の転職の動機はそこが大きな割合を占めていましたし、本当の動機を隠して面接を受けたところで、相手に見透かされると考えたからです。
結果はどうだったか・・・。
1社目ですぐに内定の通知をもらえました。
この経験で分かったことは、転職の場では給与の話は必ずしもタブーではないという事。
ただ、誤解をしないでいただきたいのは、面接の場で、給料の交渉や福利厚生の話ばかりをしていいというわけではありません。
ここを履き違えると、一発で落とされます。
何を言いたいかというと、「転職理由に経済的事情を含めていい。ただし、給与交渉はゴリゴリしない」という事です。
ただし、ここで私が特に気をつけた点があります。
それは、
ネガティブな転職理由は絶対に避ける事。
「給料に不満があった」「仕事がつまらなかった」「同僚とうまくいかなかった」
この辺りは言わないようにしました。
給料に関しては、転職者の多くが不満を持っているのは企業側も分かっています。
そのため、ネガティブな印象を受ける内容をわざわざ言うのはやめました。
また仕事の内容に不満があったのですが、これはポジティブな理由に言い換えました。
「今後のキャリアのため、より高度な仕事に挑戦したい。」
「自分のスキルをもっと活かせる仕事をしたい。」
根本となる理由は同じでも、言い方を少し工夫するだけで相手に与える印象は全く違います。
あなたも本気で転職したいと思うのなら、つまらない失点は避けましょう。
ちなみに私の場合、最後の「同僚との関係」については、良好な関係を築き、チームプレイができていた事を強調しました。
自分のチームに新しい人材が欲しい今になって思うのですが、ここは非常に重要です。
企業は、チームプレイを非常に重要視します。
「突出したスキルがあれば良いじゃないか」と思うかもしれませんが、それが許されるのはごく一部の職場だけです。
もしチームプレイができていないのなら、できるようになりましょう。
そして、できるようになったら、堂々と面接でアピールしましょう。(その際は、具体例を用意しておきましょう。)
もう一度チャレンジしたい理由と、強い気持ちをアピールする
採用する企業側としては、一度業界を去った人間がなぜ元の企業(あるいは業界)に戻ってくるのか、気になるのは当然です。
そこで転職者は、自分なりのカムバック転職の理由を自己分析し、整理するわけですが、この際、企業が何に注目するかという点に気をつけなければなりません。
カムバックの理由は、人それぞれ。
筋が通っていれば、なんでもOKでしょう。
私の場合はこうでした。
「現在の職場でも非常に貴重な経験をさせてもらっており、成長できる環境にいます。しかし、家族ができた事で現在のベンチャー企業の収入では苦しい事、何より自分のスキルと経験は金融の世界でこそ生きると再認識した。
そして、自分は今まで以上に自分のスキルと経験を生かして仕事をしていきたい。そのため、もう一度金融の世界でチャレンジしたい。」という内容でした。
筋は通ってます・・・よね?(笑)
ここで、もしあなたがカムバック転職をする場合、転職理由を話す際に気をつけなければならない点が一つあります。
それは、あなたが新しい企業(業界)で成功して戻ってきたのか、それとも失敗して戻ってきたのか。
普通に考えて、失敗して戻ってきた人間(負け犬)を欲しがる企業はいません。(もし欲しがる企業があるとしたら、そこは人材不足に喘いでいるため、労働環境が懸念されます。内定が出ても、お断りしましょう。)
ですが、たとえ今の職場で失敗していると感じていても、がっかりする必要はありません。
毎日一生懸命働いているあなたは、何かしら実績を作っています。
あなたが「やって当たり前」という事でも、他の人から見たらすごい事だったということは、往々にしてあります。
どんなに小さな実績でも大丈夫です。
謙遜せず、自信を持ってアピールしましょう。
そうすれば、あなたの実績を認めてくれる企業は必ずあらわれます。
もう一度言います。
自分に自信を持ちましょう!
自分のスキルと実績を棚卸し、応募企業のニーズにマッチする事を客観的に伝える。
そして、3つの中で最も重要なのがコレです。
私は3回の転職経験から、ある答えにたどり着きました。
それは、企業はあくまで、スキルと経験を持った即戦力を求めているという事。
企業が中途採用をする理由は、あるチームの人員が転職などを理由に辞める事が決まり、その穴を埋めるために即戦力を求めているためです。
人材を育てている時間は、企業にはありません。
あなたは即戦力として、そのポジションで活躍する事を期待されているわけです。
中には、今後事業が伸びていく事を見越して人材を確保しておきたいという理由もありますが、求人が一人の場合は、即戦力を求めています。
私はこれまで、その空いたポジションにうまく滑り込んできたわけですが、そのために以下の二つのことを心がけてきました。
- 自分のスキルと実績を棚卸しする
- 応募企業のニーズにマッチする事を客観的に伝え、具体的にイメージさせる
スキルと実績の棚卸し。
私の場合は、VBAで様々な業務の効率化をしてきたため、そこをアピールポイントとしました。
中には、年配の社員が毎日1日がかりで取り組んでいた仕事を、夕方のわずか3分でそのタスクを終えられるように業務を改善しました。
使っているシステムの機能と業務フロー、そして「何がどうなる事がタスクのゴールか」をしっかり理解し、それにはどうすれば最小限の労力で済むかをじっくり考えました。
そして、それをクリアするツールを開発し、チームの負担を大幅に軽減することに成功しました。
このような実績を自分のキャリアノートにまとめておき、職務経歴書(外資系へ転職の際はCV)に記載して提出すると、興味を持ってくれる企業が何社もあらわれました。
応募企業のニーズにマッチする事を客観的に伝え、具体的にイメージさせる。
面接では、1)で整理した実績を「面接でいかに伝えるか」が成否の分かれ目になります。
実は私も、転職活動に苦労しました。
書類はなんとか通っても、面接がなかなかうまくいかなかったのです。
しかしあるタイミングから、ある事を意識して臨んだことで、面白いように内定を取れるようになりました。
それは、自分のスキルと実績を第三者の目線から、企業にマッチするか判断し、発言することです。
え!?と驚くかもしれませんが、私はこれを意識し始めてから、本当に面接がうまくいくようになりました。
マッチしない求人に、無理に自分を売り込みすぎない。
必死になると、企業側はそれを感じ取って、あなたを採用しません。
なぜなら、そんないっぱいいっぱいになっている人間をとっても、即戦力になって活躍してくれるかどうか怪しいからです。
私はそれを避けるため、面接中にチームの課題などをヒアリングし、自分が課題解決に多いに役立つ事を、客観的な立場で企業側に伝える事で、私がそのチームで活躍している事を具体的に想像させました。
何が違うのでしょうか?
具体的にいうと、こうです。
❌「私はこんなスキルを持っています!だから雇ってください!(キリッ」(これではまず落ちます。。。)
⭕️「御社の抱える課題Aには、私のスキルAがマッチしますね。実績Aもあるので御社に貢献できると思いますよ(サラッ」
分かりますか?
ゴリゴリに自分を押し売りするのではなく、余裕を持ってサラッと提案するのです。
余裕を持ってあなたが勧める事で、企業側も安心し、尚且つ具体例を出す事であなたが応募企業で働いているイメージをしてもらえ、採用を勝ち取りやすくなります。
転職で年収2.5倍にした時の手順
- 転職サイト(ビズリーチ)に登録
- 案件を持っていた転職エージェントと会う
- 現場の面談2回(課長と部長)、人事面談1回の計3回
要は、私のやった事は至って普通です(笑)
ただ一点を除いては。
それは、ビズリーチに登録した点。
今ではテレビや電車の中刷り広告などでも目にする機会が多いため、ご存知の方も多いでしょう。
ビズリーチは、ハイクラス転職を目指す人のためのサイトです。
要は普通の転職サイトに掲載されている案件に比べ、ぶっちゃけお給料がいいです。
控えめに言って、転職で大きく給料を伸ばしたいと考える方にとっては、お勧めのサイト、というより登録必須のサイトと言えるでしょう。
ビズリーチ
https://www.bizreach.jp/
他にも、転職サイトは独自の強みや特徴を持っています。
以下のページでリストを作成してありますので、ご活用ください。
「俺はそんなスキルも経験も無いよ!」と思う方もいるかもしれませんが、それはあなたが判断することではありません。
会社員のほとんどは、自分のスキルや経験ががどれほどの市場価値を持っているかなんて把握していません。
あなたの転職市場での評価額は、転職市場に足を踏み入れ、企業の求めるスキルセットと提示額を知って、初めて知る事ができます。
そのため、転職に挑戦した者にしか、自分の評価額を知る事ができないのです。
どうすれば転職で年収を2倍以上にできるか?
ポイント1)<業種> 伸びている業種を選ぶ
ポイント2)<景気> 景気が良ければ、ちゃんと給与を払ってくれる。仕事も増える。
上でも書きましたが、この時の転職は一社目の応募で内定をもらい、そのまま転職を決めました。
他にももう一社から内定はもらっていたのですが、他の内定先は他社と合併するタイミングで、仕事内容や給与体系が流動的だったため、1社目の企業に決めました。
驚くべきは、応募一社目で自分の納得いく企業からオファーをもらえ、転職に到る事ができた点です。
もちろん、自分の経験やスキルに自信があったことや、それらが応募先企業のニーズに合っていたことは大きいです。
ですが、ここで最も大きかった要因は、上で挙げた業種と景気が良かったということに尽きると思います。
いい給料をゲットするには、波に乗る事が不可欠です。
つまり、景気の良い業種や企業で働くという事です。
分け合うパイが大きければ、自分に回ってくる分け前が多くなります。
逆に、分け合うパイが小さければ、あなたがどんなに優秀だったとしても、少ない給料しか回ってきません。
最後に
「昔、企画部にいて転職したAさん、最近またうちの会社に戻ってきたらしいよ」
このように社内で噂になるのは、出戻りの宿命でしょう。
この手の噂は、もう逃げられません。
諦めましょう(笑)
このような噂をされたところで、あなたには何の悪影響もないのですから。
それよりも、カムバックした事で以前は見えていなかった会社や業界の良い点と悪い点、それぞれがあなたの目に止まる事でしょう。
そして、それは今後のあなたの強力な武器となって、あなたの助けとなってくれます。
カムバック転職
臆せず、堂々と”カムバック”しましょう!
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では、また。
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