死んだらあかん!家と会社の往復人生に絶望している人への手紙

shout 転職

拝啓

起床 – 朝5時

お元気ですか?

あなたは、なぜそんなに虚な表情で朝の満員電車に揺られているのですか?

え?

なるほど。。。

確かに、昨夜は12時過ぎに帰宅して、寝たのが深夜2時。

翌朝5時には起床して、片道1時間半の満員電車での通勤は辛いですね。

目の前の太った汗びしょびしょのビジネスマンに押しつぶされて、足は常にバレリーナばりの爪先立ち。

朝からどうもご苦労様です。

出勤 – 朝7時

え?

会社に着いたらまずは全員のデスクをきれいに拭かなければいけないんですか?

大学院で経済学の修士号を取ったのに?

なるほど、それは辛いですね。

会社は人材の使い方を間違えているようですね。。。

おや、電話営業ですか。

え?

その仕組債、80歳の優しそうなおばあちゃんに勧誘するんですか?

ちょっと待ってください、それ、リスク高いんですよね?

あんな高齢者に、そんなリスクの高い商品売っていいんですか?

・・・そうですか。

売らないと支店長と課長に怒鳴られて、四季報があなたの頭にクリーンヒットするんですか。

それじゃあ仕方ないですね。。。

12時ランチ

おや?

ランチですか?

皆一斉に出るんですね。

うわぁ、エレベーターホールが一杯ですね。

この分だと下のコンビニやレストランも凄い人混みなんでしょうね。

え?

オフィス街だから混むのは当たり前で、いつも15分くらい並んでいる?

でもお昼の休憩時間は12時から13時と決まっているからしょうがない?

え?

その限られた時間しか出られないんですか?

・・・そうですか。

何だか動物園のオリにいて、決まった時間に餌を与えられているようですね。。。

会社員は自腹だけど、動物園の動物はタダで食事ができるので、動物の方が生きるのが楽かもしれませんね。

おやおや、PCを見てるのか、船を漕いでいるのかわかりませんよ。

食事を取って眠くなってきたんですね。

それにしても、すごいコーヒーの量ですね。

え?

毎日缶コーヒーを4本飲んでいる?

頭をスッキリさせるために糖分も必要だから、全てミルクと砂糖入り?

「辞められないんだよな〜、これが!」って、あなた、それ、完全に砂糖依存症ですから!

残念!!

訪問のため出発 – 夕方17時

さて、そろそろ定時の5時ですね。

長い1日もそろそろ終わりですね。

なにせ、今日は合計で2時間37分52秒、課長に怒鳴られていましたもんね。

そりゃ長く感じますよね。

カバンを持って、そろそろご帰宅ですか?

え?

今から1時間かけてお客様のお宅に行く?

これから夕飯時ですし、今から訪問したらご迷惑ではないですか?

・・・そうですか。

売出し期間が今日までの仕組債が売れ残っていて、今日中にさばかないといけないのですか。

超高リスク商品にも関わらず、またしても85歳のおじいちゃんに売りつけるんですね。

しかもこの方、軽いアルツハイマー気味なんですね。

でも、社内システムのアラートなんて、無視するんですね。

そうですよね。   四季報があなたの頭に飛んできますもんね。

分かります。

訪問終了 – 20時

なんとか売れてよかったですね。

おじいちゃん、かなり嫌がってましたけど、高利回り商品だから、あとで分かって貰えますよね。

もう20時ですし、今日はこのまま直帰ですかね。

え?

これから会社に戻る?

日報を今日中に仕上げて提出しないといけないから?

いやいや、そんなの明日の朝でいいじゃないですか。

・・・そうですか。

課長が剣幕立てて怒るんですね。

そうですよね、全員分揃わないと、課長も支店長から怒鳴られますもんね。

では、会社に戻りましょう。    

   

業務日報完成 – 22時

ふぅ。

やっと日報を書き終えましたね。

これなら課長も喜んでくれるでしょう。

なにせ、1時間もかけた”大作”ですもんね!

それにしても、まだ支店には5人も残ってますね。

支店長に課長、あなたの先輩2人と同期1人ですか。

1人の先輩はPCでネットサーフィンしているように見えますが。。。

え?

居残りして頑張ってるアピール?

そんなことしてアピールになるんですか?

・・・そうですか。

支店長も課長も古い人間で、長い時間いればいるほど評価が上がるんですね。

「働き方改革」で残業を減らそうという時代の流れに、真っ向勝負を挑むなんて、かっこいいですね。

おや、もう一人の先輩は、あなたの同期の女の子を飲みに誘っていますね。

あの子、口ではやんわり断ってますけど、相当嫌がってますね。

え?

あの先輩、あなたの同期に気があるんですか?

いつもあんな感じで、あの子を強引に食事やカラオケに誘っているんですね。

あそこまでエスカレートしてくると、あれはもう、パワハラやセクハラの域ですね。

でも、あの先輩が支店の稼ぎ頭だから、支店の中であの先輩に逆らえない空気があるんですね。

仕事がきつい上に、あんな先輩にしつこく付き纏われて、彼女かわいそうですね。

さて、帰りましょうか。

え?

課長に呼び止められた?

支店長室まで来いって?

こんな時間に支店長と課長から呼び出しなんて、なんでしょうね?

いってらっしゃい。

退勤 – 23時半

・・・お帰りなさい。

1時間以上も怒鳴られてましたね。

顔から表情が消えてますが、メンタル大丈夫ですか?

・・・そうですか、あなたが大量に売り残しを抱えていたせいで、今日は他の方々も夜遅くまで各家庭を訪問して高リスク商品を売り捌いていたのですか。

しかも、そのほとんどが75歳以上の高齢者なんですね。

まあしょうがないですよ。

そんな日もあります。

また頑張ればいいじゃないですか。

だって、また明日から次の大量のノルマがスタートするんですから。

今回の商品はさらに高リスクですが、あなたならきっと大丈夫。

また80歳の優しそうなおばあちゃんに買ってもらいましょうよ。

さあ帰りましょう!

帰宅 – 深夜1時

・・・家につきましたね。

なんだかんだ、もう深夜1時ですか。

あなたが、帰宅途中の満員電車で押しつぶされる中、酔っ払いにゲロをかけられた時はどうなるかと思いましたよ。

この時間帯の山手線は乗りたくないものですね。

でもよかったですね。

終電でなんとか帰れましたよ。

先週は、終電に間に合わなくて、タクシー代自腹だったじゃないですか。

支店長があなたを拘束していたのが原因なのに、タクシー代が出ないなんて、ひどい話ですよね。

でも、それに比べたら、今日はまだいいじゃないですか。    

就寝と絶望 – 深夜2時

さて、もう深夜二時です。

明日も5時には起きて満員電車に乗らないといけないし、そろそろ寝ましょうか。

夕飯に食べたコンビニの唐揚げ弁当、美味しかったですね。

あれだけ泥のようになるまで働いても、手取りが月17万円家賃補助なしでは、節約しないといけませんしね。

おや?

鏡の前でどうしたんですか?  

・・・泣いているのですね。

もう嫌だ?

生きているのが辛い?

死んだ方がマシだ?

そうですか、毎日が会社と家の往復のみで、会社では上司に怒鳴られ、仕事では超高齢顧客を騙すように商売をし、夜中に寂しくコンビニ弁当を食べながら歳をとっていくのが辛いのですね。

確かに、これでは現代の奴隷ですものね。

しかし実は、多くの会社員が同じような境遇にいるのですよ。

あなただけではないのです。

日本中の、多くの会社員が、あなたのようにブラック企業に勤め、同じような生活をしているのです。

恐ろしいですよね。

そして再生へ

でも大丈夫。

実は、あなたが楽に生きることができる、明るい未来もあります。

そしてそれは、誰にでもあるチャンスにあなたがトライするだけで実現できます。

その誰にでもあるチャンスとは、「転職」です。

会社は、あなたの勤めている会社だけではありません。

世の中には、星の数ほど会社があります。

そして、気楽に、自由に、自分のスキルを使って、やりがいを持って仕事をしている人が沢山いるんです。

今、あなたは、会社に搾取され、心も体も疲れ切っています。

そのため、思考停止状態に陥り、明るい未来がうまくイメージできないかもしれません。

ですから、無理に考えなくて大丈夫です。

とにかく、信じてください。

あなた自身を。

そしてあなたと同じように絶望し、這い上がった経験のある、私を信じてください。

転職活動で、あなたが真剣に、自分を分析し、自分の理想の職場を追求すれば、必ず素敵な職場が見つかります

確かに、最初は失敗する可能性はあります。

せっかく選考が通った転職先の環境が、あまり良くないかもしれません。

ですが、あなたはそれまでの経験から、「この企業は行かない方がいい」という”勘”が働きます。

そのため、例え一回の転職で理想の職場にたどり着けなくても、大抵の確率で、前の職場よりは改善するでしょう。

そして、そこである程度頑張ってみて、違うなと思ったらまた次を探せばいいのです。

無理に、合わない職場で我慢する必要はありません。

とにかく、今が辛いのであれば、逃げましょう。

あなたが潰れる前に。

あなたを守れるのは、あなた自身だけです。  

 

さいごに

実は私も、新卒で入社した会社で先輩社員に毎日、長時間詰められてうつ状態になり、数ヶ月ほど休職しました。

その間、休職している事は、親にも友人にも、誰にも一切打ち明けることができず、私は孤立し、追い詰められました。

メンタルクリニックでは先生から、「何もしたくなければ、何もしなくていい。ただ一つ、朝は必ずしっかり起きて、朝日を浴びるようにしください」というアドバイスを受けました。

何にもする気が起きなかった私は、ただひたすら、日中も夜も眠り続けました。

そして朝だけ、5時に起きて、近くの公園に行き、朝日を浴びながらストレッチをするという日課を続けました。

本当に幸運なことに、私は数ヶ月で仕事に復帰することができました。

しかし、私が休職していたという事実は社内では消えず、実績を上げても評価されない日々。

私はとうとう耐えかねて、6年間勤めた会社を辞めることを決意しました。

転職後、2社目から今現在働いている4社目まで、全ての企業は私を高く評価してくれ、昇給、昇進をいただいています。

世界には本当に様々な企業があり、さらにその企業の中には、数多くのチームがあります。

その中には、今現在の”ありのままのあなた”を評価してくれるところは必ずあります。

転職は、あなたにこれまでと全く違う世界をもたらします。

  • 怒鳴られない世界
  • 満員電車に乗らなくて済む世界
  • 顧客に感謝される世界
  • あなたのスキルを必要としてくれている世界

世界はとてつもなく、どうしようもなく広い

あなたが一歩前に踏み出すだけで、あなたの住む世界はガラッと変わります。

転職によって、絶望の世界から抜け出し、明るい世界を手に入れた先輩からのアドバイスです。

死を選ぶ前に、まずは転職をしてみましょう。

コツは、残業が少なく、口コミのいい会社に応募することです。

今、ガツガツ働く必要はありません。

年収アップを狙って忙しい案件を狙うのではなく、あなたにとって居心地がよさそうな職場を探しましょう。

今あなたに必要なのは、ゆっくり休める時間を確保することです。

まずは、落ち着いた生活を取り戻すことが大事です。

それだけで、あなたの心に、火が灯ることでしょう。

なお、転職の具体的な方法に関しては、他のページにて解説しています。

もしあなたが今の人生を変えたいなら、読んで、行動してください。

それしか、あなたの人生を変える事はできません。

あなたがまだ知らない素晴らしい世界が、あなたの事を待ってくれています。    

あなたが、人生に幸せを感じることができるようになる事を、心から祈っています。

敬具



コメント

タイトルとURLをコピーしました