今や当たり前に行われている英語教育。
英語学習は早ければ早いほど良いという説もあります。
それは、子供の脳の発達において、言語学習に非常に適した時期があるからです。
それが「敏感期」です。
そもそも、モンテッソーリ教育の敏感期って何?
0〜6才。
【感じやすい時期=習得しやすい時期】という意味です。
どの子供も6才まではどの言語にも敏感です。
要は、英語圏で育てば英語が自然と身につきますし、中国語圏で育てば中国語を習得します。
ちなみにこれは、1つの言語に限った話ではありません。
この時の子供は、複数の言語を区別して聞き分けることができます。
ですから、この時期に豊富な外国語環境を与えてあげることができれば、それぞれの言語にフォーカスして、習得することが可能です。
我々大人が外国語を習得するときの感覚と同じで、言語を習得するためには「意識した努力が必要」になります。
敏感期は意識せずに言語を習得できていましたが、それを過ぎてしまうと、努力して初めて身に付けることができます。
敏感期(0〜6才)の言葉の成長
生まれたばかりの赤ちゃんは、周囲に雑音がある中でも人の話す言葉を聞き分ける能力があります。
ですので、赤ちゃんの周りで話す会話は全て赤ちゃんの耳と脳に届いています。
やがて、聞くだけだった赤ちゃんは自ら「あぅー」「ぶー」「おぉー」などの喃語(なんご)を発するようになります。
その後、意味のある単語を覚えて口にするようになり、最終的には文章で会話ができるようになります。
このような言語上の発達の流れを、言語学の世界ではSyntax(シンタックス)と言い、2歳頃までには基本構文が話せるようになる(= 言語を獲得する)と言われています。
ここで大事なのは、読み書き(Reading/Writing)よりも、会話(Listening/Speaking)が先だということです。
読み書きができるようになるのは、3才頃から。
一方で、会話は生まれた瞬間から学習が開始します。
お母さんとお父さんの話す会話を、赤ちゃんは一生懸命聞いて、真似をしようとします。
そして6才頃までには、それまで持っていた言語に対する強い関心は薄れていき、語学学習が「勉強」という位置付けになってきます。
家庭での具体的な学習方法
この時期の子供はとにかく吸収します。
海外赴任で家族で海外に引っ越したら、「家族の中で子供が一番先に現地の言葉を習得した」なんていうこともザラにあります。
とはいえ、1日30分だけ英語のDVDを見せたところで、大して話せるようにはなりません。
英語なら英語を、フランス語ならフランス語を、中国語なら中国語の、大量のシャワーを浴びる。
これが大前提です。
本来であればネイティブ言語の環境で保育できれば良いですね。
ですが、日本でそれができるのはごくわずかの家庭だけです。
住んでいる環境に左右されずに第二言語を身に付けたいと考えるなら、親が一緒になって学習に取り組む必要があります。

小さい子どもに「やれ」と押し付けて一人でやらせようとしても、できるわけがありません。
必ず、親が一緒に取り組む事が重要です。
学習教材を選ぶ際のコツ
あらかじめ「大人が良いと判断したもの」をいくつか選んだ中で、2つか3つの選択肢を与え、子どもに選ばせましょう。
子供が選ぶものなら、興味を持って継続することができます。
逆に継続できないと身につかないので、子どもに選択させることも非常に重要です。
英語の絵本の読み聞かせ
子供は、お父さんとお母さんが大好きです。
お父さんとお母さんが話す言葉を、子供は喜んで真似をします。
一緒にいることで、子供は様々なことを吸収します。
英語の絵本を読み聞かせしてあげることで、子供は英語に自然に興味を持つようになりますよ。
ネイティブ英語の動画
いくら親が子供と一緒に学習することが大事とはいえ、読み聞かせだけでは限界があります。
やはり、ネイティブの英語に触れないことには話になりません。
今の時代、Youtubeでいくらでも英語の映像が手に入るので探してみましょう。
良い時代になりましたね!
ちなみに我が家は、「おさるのジョージ」の英語版を見せています。
教訓も多く、子どもも楽しみながら観ることができているため、重宝しています。
以上、記事が参考になりましたら幸いです。
コメント